(2)親水効果による滑雪効果 |
水の共有結合角度は平均104.3°であり、氷のそれは109.5°です。水が凍った際体積が増えるのはこのためであるが、言い換えれば氷に外力を加えて結合角度を109.5°から104.3°にしてしまえば、水は氷点下でも氷になることができないと考えられます。
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雪が積雪した際、雪は、その自重でシートとの界面に圧力が生じます。圧力が上昇すればシートと雪の間に水の層が形成されます。この事は滑雪効果をさらに効率的にします。
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(注)シート表面に均一な水膜が形成されると滑雪効果が出るように工夫しています。 |
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4.性能評価 |
気温の影響による滑雪性の試験を2種類の評価法で測定しました。
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試験1:角度変動式 |
シート上に5cmの雪が積もった状態で実験台を傾けていき、雪が滑り始める角度を計測
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。
サンプル/外気温 |
−6°
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−25°
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滑雪シート |
2.5度
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7.5度
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ソフト防炎シート |
6.0度
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10.5度
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ブルーシート |
滑雪しない※1
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滑雪しない
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試験2:角度固定式 |
12°の角度に固定した実験台にシートを張り、雪が一定量積雪する前に滑雪するかを確認。 |
※傾斜の最高は18度
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サンプル/外気温 |
−6°
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−25°
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滑雪シート |
◎
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×
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ソフト防炎シート |
○
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×
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ブルーシート |
×
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×
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